マイボートの台風対策まとめ!係留ロープ・フェンダー・オーニングはどうしたら!
2025/02/26
北西太平洋および南シナ海で発生 した熱帯低気圧は勢力拡大し台風となります、日本の気象庁は風力8 以上台風と呼びます。風力8の強度は小枝が折れ風に向かって歩区とができません。海釣りやマリンスポーツはとてもできません。台風ならば風だけでなく雨も伴って来ます。海であれば高波や高潮の心配があります。今回は,マイボートの台風対策を紹介しましょう。
目次
陸上で船を保管
可能であるならば、陸上に保管するのが一番安全です。しかし、船を陸上に上げるにはクレーンが必要になり船を置く台も必要です。急に船を陸上で保管するのは現実には難しいことです。
静穏な海面で係留
陸上での保管が難しい場合は、できるだけ台風の波風を受けることのない静穏な海面に係留しましょう。
両舷係留桟橋で係留
静穏な海面で係留できないときは、係船ロープを左右両舷から取れる桟橋に係留しましょう。
船首は風向き
両舷取りの桟橋が無い場合は、波風の影響を最小限に留めるため、船首を風上側に向けた状態で係船します。
暴風、強風条件下における係船のポイント
ロープ処理
強風時は通常使用している係船ロープを折り返すことで2本分の強度がえられます。
-
取り回し
係船ロープの桟橋への連結を「スプリングロープ留め」とします。
係船ロープを桟橋の斜め方向の係船金具に鋭角に連結するものです。船の前後方向の動きを制限する効果がえられます。また、突風など引き波等で瞬間的に起こるロープの引張り力を和らげる効果も得られます。
-
フェンダー処理
桟橋と船の間に適度なサイズのフェンダーを、必要な数を設置しましょう。
船を桟橋に直に接触させると、桟橋側に施されたタイヤや硬質ゴムではキズが付き易く、船の揺れ次第ではクラックを発生する可能性があります。
プレジャー艇は漁船と比較して舷側の強度が低いため、ピンポイントで圧縮される固体式フェンダーは避け ましょう。
圧力に応じて接触面積が増え、空気の圧縮に応じて形状やクッション度合いが変化するエアーフェンダーを使用するのがおすすめです。 -
舫い方
-
ロープの混雑
強風下で係船ロープを桟橋に取った場合、再度係船クリートに折り返し、その取り回しを前後に行うため2本のロープをクリート結びすることから、クリートがロープで団子状になってしまいます。防止策として係船クリートの初期結びをクリート結びとしないで、ロープエンドをアイスプライス、又はボーラインノットして作った輪をクリートに嵌めるようにしましょう。
ロープ結び目の固着
船の大きさや風の強さで、係船金具に舫ったロープが固く締まって容易に解けなくなります。 特に円筒形金具へのクラブヒッチの舫いは固着し易いので注意が必要です。防止策としては、
金具へのロープの初期舫いを一捻り(ヒトヒネリ)し、その後、その上部に元綱の下に手綱を通すようにしましょう。
-
搭載品の飛散防止
風で飛ばされそうな艤装品や搭載品の処置をしておきます。
スパンカーやソフトオーニングはロープで固縛するか、船から外して降ろしておきます。また、重量が重い搭載物は船から降ろして軽荷状態にしておきましょう。可能であれば、台風通過時には船の様子を監視しましょう。 -
固定桟橋への係船
潮の干満をあらかじめ考慮しましょう。軽視したために船が沈没することもあります。
-
潮位の変化
アンカリングを併用しましょう。潮が引くと船は岸壁側に近付きます。風が強くなることでロープが伸びることも加味しておきましょう。
-
ロープ擦れによる切断防止
係船索が岸壁角で擦れ易いため、ゴムをまくなど擦れ防止策を講じておきましょう。